フェティッシュとBDSMの人々
足への崇拝
フット・ワーシップはフットフェティッシュの実践のひとつで、さまざまなタイプの組み合わせであり、トップを崇拝し奉仕するという心理的要素に重点が置かれている。ペディキュア、足のマッサージ、足の匂いを嗅ぐこと、足を舐めることなどがあるが、フェティシズム的欲求の充足によるボトムの生理的快楽ではなく、トップに奉仕し喜ばせるという心理的快楽が前面に出てくる。この場合、後者には（服従と屈辱からくる）サドマゾ的な性格がある。この場合、英語圏では「Foot Slavery（足の奴隷）」という言葉も使われる。ロシア語では、「強制的な足フェチ」という非論理的な表現を除いて、この用語に類似するものはない。どのような形であれ、この行為には興奮と満足のためのフェティシズム的動機とサドマゾ的動機の両方が存在する。男性にフェティシズムが多いため、足崇拝は通常フェムドムで行われる。足崇拝の歴史的・文化的ルーツは明らかである。伝統的に、様々な文化において、崇拝対象の足元に倒れこむことは自分の感情を表現する方法であり、このポーズは常に服従を表すものでもあった。このように、足への崇拝は、上下の地位の確認、気持ちの表現方法、さらに上からの満足を得るための奉仕方法の両方を兼ね備えている。従って、この慣習の変種は、「上」が「下」から自分の幻想を満足させるための単なる道具と見なされているという、かなり一般的な状況を排除するものである。したがって、フットフェティッシュという言葉の完全な同義語として「足崇拝」という行為名を使うのは正しくない。この場合、我々は深い心理的接触を扱っているので、足崇拝は、トップがボトムの逆からより強烈な喜びを得ることを可能にする。
